「人を喜ばせたい」が原動力 キッチンカーから出発した成長し続ける「まちカフェ」

- #アットホーム
- #スキルアップ
- #やりがい重視
- #地域貢献
- #多様な働き方
- #女性活躍
飲食店の運営とケータリング事業を行うBORDER CAFE(ボーダーカフェ)。中村隆之さんが代表を務める。
キッチンカーからカフェ3店舗へ拡大
2014(平成26)年にキッチンカーで起業。2016(平成28)年に越谷市内に、コーヒーやパンを提供するカフェをオープンし、2021(令和3)年に春日部市内(粕壁東1)に移転。2023年8月には、春日部に焙煎(ばいせん)機を備える姉妹店「BORDER CAFE ROASTERY(ロースタリー)」を、2024年3月には越谷市役所内に「BORDER CAFE越谷店」をオープンした。

根底にあるのは「人を喜ばせたい」という思い
創業前は、アパレルやベッドメーカーに勤務していた中村さん。「サービス業をなりわいとしている中で、人を喜ばせることが好きだと感じた。これまで培ったスキルを使って人を喜ばせることができる起業として、キッチンカーを選んだ」と話す。キッチンカーは、住宅展示場やイベントに出店。同時にケータリング事業も行い、テレビコマーシャルやドラマの撮影場所などにコーヒーやパンを提供している。

求められてブラッシュアップし、カフェ開業の道へ
パンはスイスの生地メーカーから輸入したものを使い、焼いて提供。パンに合う商品として、コーヒーの販売も始めた。中村さんは「もともとコーヒーにこだわりはなかったが、提供するに当たり、コーヒーについて学び始めた」と話す。そんな折、キッチンカー出店場所の企業から、「越谷でカフェを開業してみないか」と声を掛けられた。未経験ながらも飛び込み、春日部への出店、越谷市役所内への出店につながった。

顧客が求めるコーヒーの味を追求
メニューはクロワッサンやプレッツェル、季節の限定スイーツやクッキーなど約30種類のフードやコーヒー7種類がある。自家焙煎のコーヒー豆やオリジナルグッズも販売している。「時代とともにお客さまのコーヒーの好みも変化している。お客さまの好みに合うような味を提供していきたい。最近は、生豆の味を味わえるような酸味がありフルーティーな味を好む人も増えてきた」と話す。


「ライフスタイル」がキーワード
ボーダーカフェは「ライフスタイル」をキーワードとして、食器や雑貨、アートなども販売している。「私は一つのことだけを突き詰めるよりも、アパレルのように、いろいろなものを合わせてコーディネートすることを得意としてきた。カフェでも、すてきなものをそろえて、お客さまの生活を少しでも豊かにできたら」と話す。

従業員の「やりたい」をかなえる
従業員は18人。近隣に住んでいる人たちが働いていて、カフェ開業や飲食関係の仕事を目指している人もいるという。中村さんは「給料には限界があるが、経験は持ち帰り放題。例えば将来パティシエになりたい人がいたら商品開発をしてもらうとか、店開業が目標の人には、予算の立て方や仕入れなど経営の基本が学べるイベント運営を任せるなど、従業員の『やりたい』と仕事の内容をマッチングさせて後押ししている」と話す。


「ザ・まちカフェ」を目指す
10周年をきっかけに、今後は顧客とコミュニケーションをより深めることに重点を置いていく。「お客さまのコーヒーデビューが当店だとか、何かのきっかけが生まれるような、皆さんの生活に浸透するカフェになれたら幸せ」と中村さん。豆やパンを販売するオンラインショップの開設も予定しているとともに、コーヒーのいれ方などワークショップも開いていく。「これまで遠回りしながら、泥臭く成長してきた。これからも、まちの皆さんに成長の過程を見てもらい、一緒に楽しんでもらえるような『ザ・まちカフェ』として、歴史を紡(つむ)いでいき、それがまちづくりにもつながれば」と期待を寄せる。


概要
BORDER CAFE
埼玉県越谷市越ヶ谷4-2-1
越谷市役所エントランス棟 2F