「幸せで地域を満たしたい」と、介護を軸に複数事業を展開 時短やフレックスで働きやすさ追求

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2013(平成25)年、社長の鈴木美緒さんが創業した株式会社grain grain(グレイングレイン)。介護と保育事業を軸に、飲食店も展開する。
体育教師や専業主婦を経て起業
体育教師を目指し体育大学で学んだ後、社会勉強のために飲食チェーンを手がける大手企業に就職。その後、夢だった教員になったものの育児に専念するために退職した鈴木さん。介護事業を手がけていた親類が亡くなったことから、跡地を引き継ぎ、高齢者向け介護施設等を運営する「grain grain」を創業した。鈴木さんは「育児のために退職したことを後悔していたので、子育てしながら働ける環境を作りたいと思い、デイサービスと同じ建物内に、従業員が自分の子どもを預けることができる保育園を作った。高齢者と園児が触れ合えるのも良いと思う」と話す。

介護と保育事業が融合するカフェ
鈴木さんの子どもの頃の夢には「カフェを開きたい」というものもあった。春日部市にある実家のパン店が老朽化していたことからその家を改築し、カフェ「came came30(かめかめさんまる)」を、越谷市にはハンバーガーなどをメインに提供するカフェ「came came30 CAFE & BURGER」を開業した。「食事を出すなら体に良いものを」という鈴木さんの思いに賛同した、フランス料理出身で介護食の開発も行っていた専務の上野剛さんが料理を提供している。

野菜をメインとした「食を中心に生き方を変える」カフェ
カフェの店名には、体のことを考えて「食事は一口最低30回かむ」という意味を込めた。地元で生産された野菜を中心に使い、伝統的な製法で作られた調味料で味付けした植物性100%の料理を提供する。9割がグルテンフリーのメニュー。上野さんは「食を中心にして、生き方を変えるというコンセプト。食が人の健康に与える影響が大きいと感じていたことから、体に優しい食事やスイーツを提供している」と話す。環境に配慮して環境負荷の少ない包材も使っている。

子育てと両立しやすい職場環境づくり
従業員は75人で8割が女性。子育て中の女性が多く働いている。「育休後、ほぼ100%の割合で従業員が復帰してくれる。子育てしながら働くのは、時間の制限があったり、急に休まなければならなかったりと、後ろめたく思うこともあると思う。育児と仕事が両立できるような制度が整っている企業は多いと思うが、制度よりも大切なのは職場の雰囲気。持ちつ持たれつであることや、感謝を忘れず、フォローし合うことができる雰囲気を醸成するようにしている」と鈴木さん。ライフステージに合わせ、時短やフレックスなども選べるようにしている。2024年には、多様な働き方実践企業として「プラチナ認定」を取得した。


地域とつながり、コラボ商品開発やイベント出店も
地元農家の作物を使う商品を提供する中で、農家で余ってしまった野菜やふぞろいの野菜を使い、ドレッシングやピクルス、ふりかけなどの加工品を作ることもある。上野さんは「近隣の個人店のパンをカフェで使うなど、共助を意識している。地元の活性化につながるし、お互いがさらに良い商品を作ることにもつながる」と話す。地域で開かれるマルシェイベントにも積極的に出店するほか、「地域の福祉を支えていきたい」という鈴木さんの思いから、ウオーキングイベントなどに従業員が出向いて講師を務めることもある。


地域の暮らしをサポートする企業に
会社のビジョンは「幸せで豊かな暮らしをサポートします」。鈴木さんは「介護が必要な家族を施設に預けて介護をしない日があると、家族にとっては介護から解放される、少し心が豊かになる日。保育園に子どもを預ければ、親は安心して働くことができる。体に優しいものを食べれば健康な体づくりにつながるなど、事業全てが幸せにつながる。幸せで地域を満たすことができたら」と笑顔を見せる。

概要
株式会社 grain grain
【本社】
〒344-0021埼玉県春日部市大場207
TEL 048-884-8237
https://grain-grain.net/
【came came 30 CAFE & BURGER】
〒343-0813 埼玉県越谷市越ケ谷1-4-6
TEL 048-940-3398
