とび職から始まった、100年以上続く建設会社 「世界一従業員が幸せな会社」を目指す

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1902(明治35)年、故・髙橋啓吉さんが鳶髙橋を創業。現在は髙元建設株式会社として総合建設業を手がける。
さまざまな役割を担っていたとび職人
建築労働者で家屋の構造を熟知していた「とび」は、江戸時代から昭和初期にかけて火消しとしても活躍した。住宅の基礎を作ることに加え、「町鳶(まちとび)」といわれ、各町内の頭(かしら)として、住宅に関する困りごとをはじめとしてさまざまな相談を受けたり、町内の多岐にわたる役割を担ったりしていた。とび職人だった故・髙橋啓吉さんは数人のとび職人と共に、「髙元建設」の前身となる「鳶髙橋」を創業した。


設計や建築、道路工事など幅広い事業を手がける
1973(昭和48)年に法人化して「総合建設業」に切り替え、現在は「建築事業」「土木事業」「リニューアル事業」「不動産事業」を手がけている。建築事業では学校や公民館、消防署などの公共施設やスポーツ・レジャー施設、商業施設、マンションや個人住宅の設計や建築までを手がけ、土木事業では道路工事、河川工事、解体工事などを行う。リニューアル事業は、マンションや戸建て住宅、商業ビル、工場などの建物の改修や修繕、耐震工事を行う。不動産事業では主に不動産仲介をしている。


技能や地域貢献に対して多方面から高く評価
二代目の故・高橋元吉さんは家屋を引いて移設する工事に創意工夫を重ね、「新曳家法」を考案。1985(昭和60)年に「現代の名工」として労働大臣表彰を受賞した。会長の髙橋奬さんは、長年にわたる地域貢献やさまざまな団体の役員を務めて尽力したことに対し数えきれないほど表彰され、2021年には、地域経済の振興に貢献したとして藍綬褒章(らんじゅほうしょう)を受賞した。

「とび」の伝統を守り後世に伝える
数多くの施工を手がける一方で、会社のルーツである「とび」の文化を守り、後世に伝えることに尽力している。髙橋奬さんは、とびが互いの息を合わせるために歌っていた作業唄「木遣(きやり)」の保存会会長を務めている。社内には、とび職人の組合に所属し、出初め式やイベントで「梯子乗り」を披露する従業員もいる。社長の髙橋和彦さんは「2024年の越ヶ谷秋まつりでは、当社が30年ぶりに幹事役を務め、子どもたちに木遣を教えた。伝統を守ることに加え、地域の人とつながることや子どもたちの思い出を作ることは、まちの未来に大切なこと。当社は越谷のおかげで成長してきたので、笑顔あふれるまちづくりの一助となり恩返ししていきたい」と話す。

週休2日制や教育手当てを制度化
従業員は90人。建設納期があり、休みを取得しにくい時期がある業界だが、完全週休2日制を採用。一つの仕事が終わった後はなるべく休みを取るように呼びかけ、労働環境の向上に注力している。また、昨今の教育費の増加を受け、働き盛りの従業員を支援しようと、中学生から20歳までの子どもがいる家庭に月3万円を支給する教育手当を制度化した。働く意欲が湧くような環境づくりにも力を入れ、2020年8月には埼玉県多様な働き方実践企業としてシルバー認定を受けた。

業務円滑化のため、デジタル化に力を入れる
10年ほど前に情報管理室を設置し、デジタル化に力を入れ始めた。クラウドサービスを使って業務アプリを作成し、業務をシステム化。勤怠管理や稟議書作成などに加え、社内間のみならず、業者間もアプリでやり取りすることで時間の短縮になっている。今後は、ドローンの活用をさらに発展させたり、最先端の建築ソフトを導入したりして、業務効率化を図っていく。

関わった全ての人に幸せになってほしい
企業理念は「私たちはすべての人に思いやりをもって 安心で幸せな夢空間をつくっています」。髙橋和彦さんは「『すべての人』というのは、お客さま、仲間、当社に関わってくれる全ての人のこと。全ての人に幸せになってほしい。そして従業員に対しては、せっかく縁があり当社で働いてくれているのだから、キラキラ輝きながら仕事をしてもらいたい。従業員の満足度を上げていき、世界一従業員が幸せな会社にしていきたい」と意欲を見せる。

概要
髙元建設株式会社
〒343-0811 埼玉県越谷市御殿町2-11
TEL:048-966-1611