世界に照準 有名企業にも導入される太陽光に近い光源を開発・製造

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1984(昭和59)年12月に会長の佐藤泰司さんが創業した、電気機械器具を製造するセリック株式会社。長男の佐藤郁夫さんが社長を務める。

「自分の手で太陽を作りたい」

太陽光に限りなく近い光を照射することを目的として作った「人工太陽照明灯」をはじめとする擬似太陽光源装置を開発・製造する。佐藤社長は「当社の原点は、父が中学3年生だった時の出来事。夏休みの最終日、父は残っていた絵画の宿題に慌てて取りかかり、夜に白熱電球の下、想像で近所の風景を描いた。翌朝太陽光の下でその絵を見たら、想像していた色と違った。光によって色の見え方が違うと気付き、太陽の光がないと本当の色は見られないと実感。そこで父に『自分の手で太陽を作ってみたい』という思いが芽生えた」と話す。

数々の賞を受賞

佐藤会長が船の電気設備などを開発製造する会社に勤めていた時、太陽光に近い光を放つが取り扱いが極めて難しいキセノンランプに出合った。子どもの頃に思い描いた「太陽を作りたい」という思いが強くなり、開発のために退職。セリック株式会社を創業。それまで映写機など特殊な用途にのみ使われていたキセノンランプを照明器具に応用して、人工太陽照明灯をはじめとする擬似太陽光源装置を開発した。人工太陽照明灯の開発に貢献したことに対し、佐藤会長は数々の賞を受賞している。発明大賞、科学技術庁長官賞、内閣府からは黄綬褒章を受賞、2017(平成29)年には旭日双光章を授与された。

用途は未知数だった人工太陽照明灯

会長の思いを実現できたものの、用途は未知数で販路を開拓しなければならなかった。販路拡大のきっかけになったのは、車の板金や修理のための用途。車の塗装の色や塗りムラの確認は、夜間や室内で行うことが難しいところに目を付けた。国内の業者に提案して回り、その時に集めた声を基に、1993(平成5)年、佐藤会長は色彩工学学会で論文を発表。人工太陽照明灯は色を見るために必要という認識が少しずつ浸透し、色を正確に把握するためなどに使われるようになった。

人工衛星の開発にも使われる

同社の人工太陽照明灯を導入した会社は、日本のみならず、海外の有名企業も多い。業界もさまざまで、電気・カメラ、自動車、塗料、印刷、美容・化粧品、美術など、枚挙にいとまがない。佐藤社長は「我々が想像しない使い方が、後から後から出てくる」と話す。宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、人工衛星はやぶさ2号の距離を測るセンサーの精度試験に使われた。Googleのスマートフォン付属カメラの開発にも使われている。

化粧時やスマホ撮影用の小型商品も

エネルギー源としての太陽光を必要とする試験や評価に使用するソーラーシュミレーターも開発したほか、太陽光に近いLEDライトを搭載した、暗い化粧室でのメイク時や、スマートフォンを使う撮影用ライトとしても使える、手のひらサイズの小型ライト「LINDA(リンダ)」などもある。

現場環境整備など業務改善に取り組む

従業員は11人。生産性や従業員満足度アップのため、業務改善を進めている。在庫を減らしてすっきりさせるなど現場環境を整備し、育児や介護休暇、生理休暇も取得できる体制も整えた。社員教育にも力を入れ、在庫管理、安全管理、光学設計など、外部から講師を招いたセミナーや外部セミナーの受講を推進している。

海外での需要拡大を目指す

これまで、顧客の要望に沿うように開発を進め、会社も装置も進化してきた。佐藤社長は「世界の最先端の研究に触れる機会がある当社の仕事はやりがいがあると思う。現在は国内需要が8割程度だが、もっと世界に広げていきたい。日照時間が少ない北欧に商機があると思う。当社の製品で健康や安全を向上させることができたら。そしてそれを日本に逆輸入するような形で、国内でももっと利用されるようになれば」と意気込む。

概要

セリック株式会社

〒343-0851
埼玉県越谷市七左町7-334-1
TEL:048-967-5328

https://seric.co.jp/
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