大手プライベートブランドや生協の和総菜を製造 社内改革で働きやすく、休日も増加

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1951(昭和26)年に創業した総菜を製造販売する株式会社佐々商店。佐々重雄さんが社長を務める。

雑穀の卸売りや佃煮製造を事業基盤として総菜の製造へ

1919(大正8)年、小樽市で社長の佐々重雄さんの祖父、故・佐々義雄さんが雑穀類の卸売りを始めた。1925年には神戸市に佃煮・缶詰工場を建設。1928(昭和3)年に上海や大連をはじめとして中国に支店を設立したものの、終戦で海外支店を閉鎖した。1951年、東京・町屋で、故・佐々己代治さんが、これまでの事業を基盤として、佃煮や総菜を製造販売する佐々商店を創業した。1996(平成8)年、事業拡大のため、工場を構えていた越谷に本社機能を移転した。現在は総菜をメインに製造販売している。

水産物と農産物を合わせた和総菜が強み

代表的な商品は、「ひじき煮」「さといも煮」「栗きんとん」「ホタテ昆布煮」「アサリ昆布煮」で、水産物と農産物を組み合わせた「里芋いか煮」「あさり生姜煮」などもある。特に水産物と農産物を組み合わせた総菜が強みで、売れ筋でもある。佐々さんは「当社は薄味で自然なおいしさを大切にしている。常温で流通させると保存料や合成着色料などが必要になるが、当社はできるだけ使わないようにするため、冷蔵で流通させている」と話す。原材料にもこだわり、野菜はあらかじめ水煮にされたものではなく、生の野菜を仕入れて加工。家庭の味に近付けるためや、味のばらつきを減らすために、製造工場としては比較的小さい鍋で調理している。

大手企業のプライベートブランドや外食産業向けの商品も開発

自社の主力商品は100種ほど。生活協同組合(コープ)や大手スーパー、コンビニエンスストアのプライベートブランド商品は300種~400種ほど作っている。外食産業向けに、新商品の企画、開発などまで行うこともある。商品の流通範囲は、北海道、東北、関東甲信越、一部関西地方などまで広範囲にわたる。

生産効率アップで休日は増加し、残業はほぼゼロに

従業員は166人。ワークライフバランスを意識していることから、コロナ禍に設備投資し、機械化やオペレーションの効率化に取り組んだ。佐々さんは「年々生産効率が上がり、残業しなくてもニーズに応えられる生産体制となった」と話す。繁忙期の12月は忙しくなるものの、それ以外は週休2日に加え、月に1日は平日に休みが取れる。育児休暇や介護休暇についても、取得しやすい社内環境を整備している。

ボトムアップやDX化も推進

10年後の実現に向け、ネットワークの構築、生産管理や品質管理などのDX化にも着手した。さらに働きやすい会社を目指し、働き方改革にも注力。現場の声を吸い上げ、課題をあぶり出し解決していっている。現在、従業員は近隣在住が多いが、働きたいという人のために広く門戸を開き、海外からの人材や障害者雇用も進めている。佐々さんは「当社が働く場所を提供できる人は積極的に雇用している」という。

住みたくなる街「越谷」の一助に

越谷で開かれるイベントに協賛したり、佐々さんが越谷商工会議所をはじめとした地域の団体の役員を務めたりするなど、地域とのつながりを大切にしている。佐々さんは「つながりから、仕事に発展していくこともある。地域で手を取り合って、越谷を盛り上げていきたい。より住みたくなる街になるよう手助けができたら」と力を込める。

和総菜の可能性を広げていく

佐々さんをはじめ、従業員に共通しているのは「自分たちが自信を持って、お客さまに食べてもらえるものを作る」というプライド。これまで和総菜にこだわり続け、多くの人々に愛されてきた。佐々さんは「当社は、お客さまに大切にされてここまで来た。今後も、和食中心のご飯のおかずを作っていきたい。いろいろな食材を組み合わせるなど、総菜の可能性を広げていけたら」と意欲を見せる。

概要

株式会社 佐々商店

〒343-0842 埼玉県越谷市蒲生旭町3番4号
TEL 048-985-7111(代)

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