好きになったまちにキャンプ場を開設 地域とのつながりを大切にして「可能性広げたい」

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「キャンプナノ越谷キャンプ場」を運営するキャンプナノ株式会社。妹尾浩平さん、早南さん夫婦が共同代表を務める。
コロナ禍がきっかけでキャンプ場の開設へ
関西出身の妹尾さん夫婦。浩平さんの転勤でいろいろな場所に家族で移り住み、初めての関東が越谷市だった。早南さんは「友人に恵まれ、広い公園や自然もあるのでとても住みやすく子育てしやすいまちだと感じた」と話す。越谷への定住を決めた矢先、コロナ禍に突入した。子どもとの外遊びもままならず、リフレッシュできる場所を探している時、夫婦で「越谷にキャンプ場があったらいいね」という話になった。早南さんは「コロナ禍の閉塞感の中で、これまでの価値観が変わり、『今、家族で何かをする』ということの大切さを痛感した。やるだけやってみようとキャンプ場の計画を進めた」と振り返る。

地域とのつながりが開設を後押し
キャンプ場開設に向けた情報収集のため、市役所や県庁を訪ね、越谷でまちづくりをしている人物にも会いに行った。「皆さんが自分事のように考え、アイデアをくれたり力を貸してくれたりした」と早南さん。2024年3月、1500平方メートルの雑種地にキャンプスペース8サイトや駐車場などを備えるキャンプ場を開いた。

「小さな思い付き」で気軽に行けるキャンプ場に
施設名には「小さな思い付きで行けるキャンプ場」という思いを込めた。日帰りや宿泊で利用でき、手ぶらで来てもキャンプやたき火が楽しめるように設備を整えた。管理棟にはシャワー室、トイレ、炊事場を備え、キャンプ用品や近隣のグルメ商品を販売するミニショップもある。早南さんは「通常のキャンプ場と比べると小さいが、『昼から時間が空いたから行ってみよう』『仕事帰りにたき火しに行こう』などと気軽に来てもらえたら」と話す。


地域と連携してコラボイベント開催
隣接する貸農園と連携して、ジャガイモやサツマイモの植え付け・収穫などの農業体験、キャンピングカーのレンタル事業者との企画で、たき火体験とキャンピングカー宿泊体験を行なっている。今後は、越谷の川をはじめとした水辺を楽しむイベントなど、より地域の人や団体と連携を深めイベントの枠を広げていく。

女性の働き方応援も視野に
事業のもう一つの軸として、さまざまな企業の請求書やチラシ制作、SNS投稿などを請け負うオンライン事務秘書業務がある。早南さんがキャンプ場を始める前、育児をしながらしていた仕事。「育児中だけど働きたいという女性のニーズと、人を雇うほどではないけれど誰かに雑多な仕事をしてもらいたいという企業のニーズがマッチングする仕事。数人の女性と共にチームを組んで業務を進めている。ゆくゆくはもう少し業務を広げて、女性の働き方や起業を応援していけたら」と早南さん。

いつものキャンプ用品で防災を学ぶ
キャンプ用品はライフラインがなくても使える上、防災用品と共通するものが多い。キャンプをきっかけに防災について考えてもらおうと、「防災キャンプ」という企画でイベントに出展している。早南さんは「いつも使っているキャンプ用品が災害時に役に立つ。災害時に役立つ情報の提供や新しいグッズの紹介、限られた燃料や水を使って行うワークショップなど、防災士の力を借りながら今後も続けていきたい」と話す。


キャンプ場でできる社会貢献活動
キャンプ場を通してさまざまな体験を提供していく中で新たな役割も見出した。「埼玉県青少年の立ち直り支援事業」に参画し、生きづらさを感じている子どもたちに、ピザ焼き体験やキャンプ体験を提供したり、出張してワークショップを行ったりする。早南さんは「運営を始めて、場所の提供だけではなく、いろいろな体験も提供できると知った。キャンプ場にはまだまだ可能性があるし、社会貢献もできると思う。私たちはキャンプ場造りを通じてたくさんの人とつながることができ、さらに越谷が好きになった。当施設を通じて、より多くの皆さんがつながればうれしい」と話す。
概要
キャンプナノ株式会社
〒343-0826 埼玉県越谷市東町5-964
TEL 048-919-3215
