小ロットから大規模製品の塗装も 一人一人が働きやすい環境を作る

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1973(昭和48)年に創業。金属製品の塗装をメインに行う小川金属塗装有限会社。

東京から越谷に移り住み創業

東京の塗装工場で働いていた会長の小川京之助さんが越谷に移り住み、創業。1985(昭和60)年に増森工業団地に移転した。2013年ごろ、レジやATMなどの本体や部品の塗装に加え大型製品も取り扱えるように、隣接地に新たな工場を建設。工場には、焼付塗装、樹脂塗装などまで幅広い要望に応じられる設備を備える。社長の小川琢也さんは「大型の塗装ができれば、それに付随する製品も扱えることから工場を建設した。ありがたいことに仕事は順調に増えている」と話す。

小ロット製品から大企業の製品までを取り扱う

小ロットの製品、2メートルほどの大きなサーバーラック、電力会社の変圧器や鉄道関係、信号などの筐体(きょうたい)の塗装を手掛け、顧客のニーズに合わせた試作品も製作する。小川さんは「均一に良い商品を作り、さらに品質を守っていくためには設備投資だけではなく、工夫も必要。工程手順書の共有をはじめとして従業員の教育に力を入れている」と話す。塗膜を追求して新しい技術や技能の取得にも努め、従業員同士で切磋琢磨しながら技術向上を目指している。

心も安定して働ける環境を作る

子育て中の従業員がフレキシブルに働けるように、勤務時間が選べる体制にするなど、従業員一人一人の状況に合わせた働きやすい環境作りに力を入れている。小川さんは「体だけではなく、心も安定して働きやすい会社にしたい。心の安定は仕事だけではなく、家庭や子育てなどにも関わってくる。子育てをしているといろいろなこともあると思うので、仕事との兼ね合いをみながら休みを取得できるようにしている。産休後の復職も積極的に応援している」と話す。

職人だった経験を生かし、一人一人に寄り添う

「心の問題を抱えていても、やる気があって仕事ができるのであれば雇う」と小川さん。自分が職人だったからこそ、仕事の大変さが分かる。仕事は、一人一人の従業員の目線に立って考え、できることから一つ一つ任せていく。小川さんにとって、従業員はきょうだいや子どものような存在。材料費が高騰する昨今でも給料を下げるのではなく、上げていくために、取引先との交渉やコストを削減するなど力を尽くしている。

自社でできる限り、環境負荷を減らしていく

環境に配慮した会社づくりのため、社屋の屋根に遮熱塗装を施し、工場内の電気をLEDに変え、ソーラーパネルも設置した。小川さんは「塗装業では難しい部分もあるし、実現が簡単なことばかりではないが、少しでも環境に配慮したいと考えている。業務上では、技術を使って材料を最低限にするなどなるべく環境に良いことを心掛け、今後は社屋の外壁にも遮熱塗装して、もっとCO2の排出を削減できたら」と話す。

消防団や地区のイベントなどで地域とのつながりも

会社として越谷市の防火安全協会に加入するとともに、小川さんは地域の消防団にも入っている。「業務上、防火は最重要。私が消防団にも加入することは、社内の注意喚起にもつながる上、地区の方々ともつながりもできている」と話す。そのほか、小川さんは地区の体育祭や催しに運営側として参加するなど、周辺地区の人とのつながりを大切にしている。今後はさらなる業務拡大を目指し、まい進していく。

概要

小川金属塗装有限会社

〒343-0012 埼玉県越谷市増森1544-21(増森工業団地内)
TEL 048-965-5528

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